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2025年4月1日

2025年2月の自動車輸出、2カ月連続プラス 米国関税「駆け込み輸出」動きなし 自工会発表

日本自動車工業会(片山正則会長)が発表した2月の輸出台数は前年同月比3.0%増の36万794台となり、2カ月連続で増加した。中近東向けなどが好調に推移した。最大仕向け地の米国は同0.1%増の12万1876台と横ばいだった。2月時点では、米国政府の追加関税を見据えた〝駆け込み輸出〟の動きはみられなかった。

 アジア、中近東、北米、中米、南米、アフリカ、大洋州向けと、ほぼすべての地域への輸出が増加した。その中で唯一、欧州向けは同31.6%減の4万9825台と大幅に減少した。域内経済の冷え込みに加え、環境規制の対応で自動車メーカーが日本から輸出していた一部車種の販売を取りやめた影響とみられる。

 車種別では、乗用車が0.2%増の32万5223台、トラックが同23.5%増の2万6744台とそれぞれ増えた。バスは8827台で前年の2.2倍近い水準だ。

 1月の国内生産は同17.9%増の68万1744台となり、6カ月ぶりに増加した。前年1月の水準がダイハツ工業の認証不正問題の影響で低かったため。

日刊自動車新聞4月1日掲載