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自動車産業インフォメーション

2025年3月14日

国交省、OBD検査の照会アプリを4月に更新 確認結果の削除機能などを追加

国土交通省は、「OBD(車載式故障診断装置)検査」の合否判定を行う「特定DTC(故障コード)照会アプリ」を4月に更新し、OBD検査用サーバーからOBD検査・確認結果を削除する機能などを追加する。整備事業者や関連業界団体などからの要望に応えたもので、利便性や業務効率を高めるのが狙いだ。

 OBD検査・確認結果の削除機能を追加するため、関連通達「自動車特定整備事業者などにおけるOBD検査およびOBD確認の取扱方針」を一部改正する。アプリの更新日時などは専用ウェブサイト「OBD検査ポータル」に掲載する。

 整備事業者が誤って車両を取り違えてOBD検査・確認を実施した場合や、OBD確認後に商談不成立などの理由で検査終了前に顧客が他社へ車検を任せ、OBD確認実施時と異なる状態で車両が検査コースに持ち込まれる場合などに対応した。OBD検査の合否に影響する他社の整備や改造の責任を、OBD確認を実施した整備事業者が不当に負うことがないようにする。

 アプリの管理責任者が「OBD検査結果参照システム」で該当車両の結果を削除することができる。削除する際は誤削除などを防ぐため、理由の入力を求める。

 このほかの追加機能としては、アプリで強制的に表示されていた全画面表示を解除できるようにする。他のソフトウエアを参照しながら作業できるようにする。また、事業場名称と事業場所在地の変更申請を即時に反映できるようにもする。これまでは自動車技術総合機構の承認処理を行った後にシステムに反映するため、時間がかかっていた。

対象者 自動車業界

日刊自動車新聞14日掲載