2025年3月13日
2025年2月の国内電動車販売、2カ月連続プラス HV人気変わらず EVは2割減
2月の国内電動車販売は前年同月比3.5%増の19万7519台となり、2カ月連続で増加した。燃料価格の高止まりを背景にハイブリッド車(HV)が相変わらず人気だ。一方、電気自動車(EV)販売は同20.1%減の4390台となり、16カ月連続で減少した。日本のEV市場が伸び悩むなか、テスラは「モデルS」「モデルX」の販売を終了することを決めた。
パワートレイン別で販売をけん引したのはHVだ。認証不正や品質問題による供給制約が解消されつつあるトヨタ自動車が同20.0%増の8万1066台を販売したほか、マツダ(同21.9%増の5525台)とスバル(同36.8%増)も好調だった。マツダは「CX―80」のマイルドHV、スバルは「クロストレック」ストロングHVの新型車効果が寄与したとみられる。
一方、EVは減少傾向が続いた。輸入車は同10.7%増の1829台と増加したが、シェア首位の日産自動車(同31.8%減の2229台)をはじめ、トヨタ(同70.8%減の66台)、三菱自動車(同20.6%減の250台)など国産勢が振るわない。ホンダ「N―VANe:(エヌバンイー)」、三菱自「ミニキャブEV」は貨物車のため、この統計には含まれていない。
ガソリン車を含む2月の乗用車販売は同18.7%増の38万3077台だった。ダイハツの認証不正による反動増が大きい。電動車販売は増えたものの、電動車比率は同7.6㌽減の51.6%だった。
スバル「クロストレック」のストロングHV
対象者 | 自動車業界 |
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日刊自動車新聞3月13日掲載