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2025年3月4日

2025年2月の国内新車販売、2カ月連続の前年超え 法規対応モデル中心に納車進む

 2025年2月の新車販売(登録車と軽自動車の合計)は、前年同月比18.7%増の40万9347台と、2カ月連続の前年超えとなった。前年実績が2月としては統計が残る1993年以降で最も少ない販売台数で、反動増が生じた。1月(同12.4%増)に続いて増加幅が2桁を超えたことで年度の下げ幅も縮小。その結果、24年4月から25年2月の累計販売台数は、前年同期並みの407万5959台まで回復。年度としては3年連続で前年を超える可能性が高まってきた。

 継続生産車の法規対応モデルを中心に納車が進んだトヨタなどが大幅増となった。特に、ダイハツは前年実績が完成車工場の停止によって低水準だったため約4.2倍に伸長。ただ、ダイハツの2月の販売規模としては直近10年間で下から2番目にとどまっており、回復の余地はまだありそうだ。

 24年度は新車の供給遅れが響き、販売も苦戦が続いた。24年4月から12月までの累計台数は前年同期比3.2%減の329万354台。台数ベースでは前年同期から約10万7千台少ない状況だ。

 一方、年明け以降は新車の供給が安定化し、1、2月と大幅増が続いた。その結果、累計台数の差は2月時点で1265台にまで縮まった。3月もダイハツの工場停止の影響により前年が低水準だったことに加えて、足元の勢いは3月も続くとみる関係者は多いく、年度では前年超えが濃厚とみられる。

 日本自動車販売協会連合会(自販連、加藤敏彦会長)が3日発表した登録車の新車販売は、前年同月比15.9%増の26万2755台となり、2カ月連続のプラスだった。直近20年間では下から6番目の水準。普通乗用車は2カ月連続の前年超えとなる同8.3%増の15万8261台。小型車も同34.6%増の7万5996台で、2カ月連続の前年超え。シェアトップのトヨタは同30.7%増の12万5477台だった。

 全国軽自動車協会連合会(全軽自協、赤間俊一会長)が同日公表した軽の新車販売は同24.2%増の14万6592台となり、2カ月連続のプラスだった。乗用車は同25.5%増の12万322台、貨物車も18.4%増の2万6270台となり、ともに2カ月連続の前年超えとなった。

日刊自動車新聞3月4日掲載