2025年2月18日
JU中商連、オークション会場のデータ共通化 映像出品の利用拡大へ
日本中古自動車販売商工組合連合会(JU中商連、海津博理事長)は、JU系の中古車オークション(AA)で出品車両の画像などのデータ形式の共通化に乗り出す。各AA会場間で情報をやり取りしやすくすることで、他の会場とつないで競りを行う映像出品の利用拡大につなげ、成約実績を高める狙い。JU中商連では出品車両の管理や事務手続きを行う新たな「業務系システム」の導入を目指している。このシステム更新が本格化する2025年以降、各会場でのデータの共通化も進めていく計画だ。
新システムの更新やデジタル化の推進で競りの機会を増やす
現在、JU系の各AA会場は個別の業務系システムを採用しているが、出品車両のデータの管理方法や入力形式が異なっている。このため、映像出品を行う場合、データ形式が異なるため、そのまま使用することが難しく、受け手側の事務局で再入力するなどの手間がかかっていた。各会場のスタッフの負荷を軽減するとともに、映像出品の輪を広げやすい環境を整えていく。
出品者にとってもメリットが大きい。JU系の他のAA会場への映像出品がしやすくなれば、実車の移動が不要になるなどコストを抑えて競りの機会を増やせる。会員各社の商売につながる会場づくりを実現することで、新たな出品や落札を増やす好循環を目指していく。
JU中商連はAAのデジタルトランスフォーメーション(DX)を急いでおり、今回の取り組みもその一環。ただ、新たに取り組むデータの共通化は、業務系システムの更新が前提。JU系の各会場は既存のシステムの更新時期に合わせて新システムを導入する見通しとなっており、共通化の効果が全国に広がるまでには一定の時間を要しそうだ。
日刊自動車新聞2月18日掲載