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自動車産業インフォメーション

2025年2月4日

2024年12月の鉱工業生産、自動車工業1.7%減

 経済産業省が発表した2024年12月の鉱工業生産指数(速報値、2020年=100、季節調整済み)で、自動車工業は前月比1.7%減の105.1と2カ月連続で低下した。国内向け、海外向けともに普通乗用車の生産が減少したことや、在庫調整のため軽自動車の生産が減少したが影響した。

 品目別でみると、普通乗用車は同2.2%減の113.2、軽自動車が同4・7%減の101.2だった。小型乗用車は同4.1%の71.5と上昇した。トラックについては、普通トラックが同1.0%増の114.6、小型トラックが同3.4%増の67.4、軽トラックが同11.7%増の80.1といずれも上昇した。

 自動車工業を含む15業種全体の鉱工業生産指数は102.1となり、前の月を0.3%上回った。上昇は2カ月ぶり。海外受注が好調な生産用機械工業や電子部品・デバイス工業などがけん引した。

 生産の基調判断は「一進一退」に据え置いた。主要企業の生産計画から算出する生産予測指数は、25年1月が前月比1.0%増、2月が1.2%増を見込む。経産省は「引き続き先行きを注視する必要がある」とした。

 24年の鉱工業生産指数(速報値、原指数)は、自動車工業などが低下したことで前年比2・3%減の101.5と3年連続で減少した。認証不正問題や台風などの影響で、一部の自動車メーカーなどが稼働を停止したことが響いた。

日刊自動車新聞2月4日掲載