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2025年1月22日

2024年の国内二輪車出荷、15.1%減で2年ぶり前年割れ 〝コロナ特需〟一服

日本自動車工業会(片山正則会長)がまとめた2024年の二輪車の国内出荷は前年比15.1%減の31万97900台となり、2年ぶりに減少した。原付第一種(排気量50cc以下)は排ガス規制前の駆け込み需要で出荷が増えたが、原付第二種(51~125cc)以上は大幅に減少した。コロナ禍の二輪車ブームで21~23年までは36万~38万台で推移した二輪車市場だが〝コロナ特需〟が一服した格好だ。

 原付第二種以上の市場は21年以降、コロナ禍で〝密〟を避けて移動したり、レジャーを楽しむ道具としての新たな需要や、二輪車メーカーの新商品効果で販売が好調に推移した。特に半導体やコンテナ不足による供給制約が解消された23年は2000年代で最も多い販売を記録した。ホンダの広報担当者は「その反動で前年を下回った」という。

 国内出荷の内訳は、原付第2種が同24.7%減の11万2653台、軽二輪(126cc~250cc)が同34.7%減の4万3488台、小型二輪(251cc以上)が同21.0%減の2万9574台。原付第1種は同18.6%増の11万126台だった。

 原付以外の販売台数をまとめている全国軽自動車協会連合会(赤間俊一会長)の統計によると、軽二輪と小型二輪の販売はそれぞれ同20.2%減の5万7180台、同3.4%減の8万8001台。メーカー別では、ホンダの軽二輪が同24.2%減の3万2024台と大幅に減少。小型二輪はシェアトップのカワサキモータースが同11.7%増の2万5759台と好調だったが、他の日本メーカー3社や輸入車が減少した。

日刊自動車新聞 1月22日掲載