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2025年1月17日

2024年の中古車登録・届け出台数が2年連続プラスを維持

日本自動車販売協会連合会(自販連、加藤敏彦会長)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協、赤間俊一会長)が16日発表した2024年の中古車登録・届け出台数は、前年比1.0%増の649万8127台で2年連続のプラスだった。中古車を求める顧客のニーズは高かった一方、一部メーカーによる認証不正問題に伴う新車の供給不足により、中古車の流通台数に影響が生じた。月別でみると、前年同月比でプラスとマイナスが6カ月ずつと一進一退を繰り返しており、辛うじて前年実績を上回った格好だ。

24年の中古車の小売市場は、車両の供給源となる新車の動向に左右された。23年末に発覚したダイハツ工業に加え、24年もトヨタ自動車やマツダなどの現行生産車で認証不正の問題が生じ、出荷にも一時影響した。実際、新車販売台数(軽を含む)が同7.5%減の442万1494台にとどまったことで、下取りや買い取りも減少。中古車市場では〝タマ不足〟が深刻化した。

 ただ、新車の納期が長引いていることも後押しし、すぐに乗れる中古車の潜在需要は高いままとみられる。中古車オークション(AA)でも、仕入れ意欲がおう盛な小売り事業者が多かった。このため、小売市場にもっと中古車が流通すれば、実績がより上振れした可能性もある。

 中古車の流通量自体はコロナ禍前には回復しておらず、本来の力は取り戻していない。17~19年の中古車の登録・届け出台数は700万台弱だった。24年と比べると、まだその背中は遠い。

 また、12月の実績は前年同月比1.3%減の50万8804台となり、2カ月連続で減少。11月、12月と新車販売台数が2カ月連続で前年を割り込むなどしたことも響いたとみられる。

 

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 自動車業界

日刊自動車新聞1月17日掲載