2025年1月10日
2024年の新車販売ランキング 総合ではN-BOXが3年連続の首位 登録車ではカローラ
2024年の車名別国内新車販売(登録車と軽自動車の合計)は、ホンダ「N―BOX(エヌボックス)」が3年連続の首位だった。前年実績を下回りながらも首位を守った。2位はトヨタ「カローラ」。多彩な車型で幅広い需要を取り込み、登録車として17年ぶりの首位に立った。2024年は認証不正の影響で出荷が止まり、販売が落ち込んだ車種が目立ったが、今年は復調に期待がかかる。
日本自動車販売協会連合会(加藤敏彦会長)と全国軽自動車協会連合会(赤間俊一会長)が9日、車名別販売をそれぞれ発表した。能登半島地震の影響による年初の減産や新型車効果の希薄化がエヌボックスにとっても逆風となったが、それでも競合車種と比べ底堅い販売を保った。2~4位までの水準が16万台ほどなのに対し、エヌボックスは唯一、20万台を超えた。
カローラは2024年春の一部改良によって販売を伸ばした。売れ筋はSUVだ。2024年販売の約5割が「カローラクロス」だった。もっともステーションワゴン人気も根強く、セダンも一定数を維持する。同社の〝群戦略〟による車型の豊富さが2007年以来となる登録車の首位につながった。昨夏に小型SUV「ヤリスクロス」の出荷が一時的に止まったトヨタ「ヤリス」は3位に後退した。ただ、9月に生産が再開され、10月以降の単月ランキングでは3カ月連続の首位で、2025年は再びエヌボックスのライバルとなりそうだ。出荷停止の影響が大きかったダイハツ「タント」は前年比で約4割減と振るわなかった。
登録車ランキングでは3位までをトヨタ車が独占した。一方、ホンダ「フリード」が新型車効果によって前年比で約1割増となり、5位に入った。軽ランキングの2位はスズキ「スペーシア」。派生モデルの追加によって同35.5%増と躍進したが、エヌボックスに及ばなかった。
12月の総合ランキングではヤリスが3カ月連続の首位だった。2位はエヌボックス。トヨタのミニバン「アルファード」が前年同月比62.4%増となり、6位に浮上した。
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対象者 | 自動車業界 |
日刊自動車新聞1月10日掲載