2025年1月10日
2024年の国内普通トラック販売、前年比8.7%増の7万2265台 2年連続の前年超え
2024年の普通トラック(積載量4㌧級以上、中・大型の合計)の販売台数は、前年比8.7%増の7万2265台となり、2年連続で前年超えした。中型トラック(積載量3~4㌧、車両総重量8㌧未満)、大型トラックがともにプラスとなった。特に、エンジンの認証不正による出荷停止で大幅に落ち込んだ2023年実績からの挽回に取り組んだ日野自動車は、30%以上も伸ばした。
メーカー別では、三菱ふそうトラック・バスを除く3社がプラスとなった。日野は大型が同67.7%増の1万3089台となり、中型(同10.1%減の5686台)の落ち込みをカバーした。小木曽聡社長は「国内需要は少し安定している。(認証不正で)販売会社にも苦労や迷惑を掛けており、これから恩返ししないといけない」と、安定した供給体制の維持に力を入れる考えを示した。
いすゞ自動車は好調な中型がけん引し、全体で同4.0%増の2万8991台で2024年を締めくくった。一方、三菱ふそうは同2.7%減の1万4185台で、中・大型ともにマイナスだった。林春樹副社長は「物流の『2024年問題』で事業者は買い替えを様子見していた印象だ」とした。
シェアはいすゞ自動車が同1.8㌽減の40.1%でトップ。これに、日野(同4.7㌽増の26.0%)、三菱ふそう(同2.3㌽減の19.6%)、UDトラックス(同0.7㌽減の14.3%)と続く。
12月単月の販売台数は、全体で同16.9%増の6712台。3社が2桁の伸び率となった一方、三菱ふそうは6カ月連続の前年割れとなった。
カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
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対象者 | 自動車業界 |
日刊自動車新聞1月10日掲載