2025年1月08日
5団体賀詞交歓会 自工会、ビジョン披露
日本自動車工業会(自工会、片山正則会長)など自動車業界5団体は7日、ホテルオークラ東京(東京都港区)で新春賀詞交歓会を開いた。片山会長は冒頭、政府や他産業と連携して産業競争力の強化を目指す「ビジョン2035」を策定したことを明らかにした。今後、このビジョンを基にカーボンニュートラル(温室効果ガス排出実質ゼロ)対応やデジタル技術の活用など具体的な活動に移していく。
賀詞交歓会には自工会と、日本自動車部品工業会、日本自動車車体工業会、日本自動車機械器具工業会、日本自動車販売協会連合会の会員企業や関係者らが参加した。
中長期ビジョンは、自動車産業を取り巻く課題を整理した上で、35年に向けて目指す未来の姿やそこに至るまでの道筋をまとめた。テーマは大きく①モビリティを支えるインフラの整備②サプライチェーン(供給網)強靭化・循環型社会の実現③社会課題の解決④ユーザー体験の進化の4つ。自動車メーカーや部品メーカー主導で取り組む施策を示すとともに、政府や他産業と連携したい施策をテーマごとに明記した。
片山会長はビジョンについて、「日本の自動車産業には『元気玉』が必要だ。そのエネルギー源は社会からの応援と大局を見た理解にほかならない」などと語った。
片山正則自工会会長
カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
---|---|
対象者 | 自動車業界 |
日刊自動車新聞1月8日掲載