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2024年12月13日

24年HV国内販売、初の200万台超えへ 電動車比率は55%前後に

2024年の乗用車のハイブリッド車(HV)販売台数(軽自動車を含む)が年間で初めて200万台を超えそうだ。1~11月のHVの販売台数は、全ての月で前年実績を上回り、11カ月間の累計で前年同期比10.0%増の188万9077台となった。仮に最終月に失速し、12月実績が前年と同じ台数で推移した場合でも、年間販売台数は約204万台となり、200万台を超える可能性が高い。乗用車に占める電動車比率は55%前後で着地する見通しだ。

日本自動車販売協会連合会(自販連、加藤敏彦会長)の燃料別販売台数と全国軽自動車協会連合会(全軽自協、赤間俊一会長)の通称名別販売台数を日刊自動車新聞がまとめた。1~11月の累計で、プラグインハイブリッド車(PHV)が同19.8%減の3万8909台、電気自動車(EV)が同33.3%減の5万4574台と伸び悩んだ中、HVの販売は手ごろな価格感や新商品効果を背景に好調に推移。

新型「フリード」を投入したホンダや、「スペーシア」「スペーシアギア」を投入したスズキが大幅に販売を伸ばした。

HVの年間販売台数は22年まで135万~150万台程度で推移していたが、半導体不足が解消した23年に185万台まで一気に増加。今年、さらに市場が拡大した。5日にはスバルが初のストロングHVを正式に発売したほか、マツダもストロングHVを開発中で、環境性能を高めた商品が今後さらに増えるだけに市場での存在感はさらに高まる見通しだ。

一方、足元ではPHVの市場も拡大の兆しが出てきた。11月のPHVの販売台数は前年同月比3.6%増の4829台と、9カ月ぶりにプラスに転じた。三菱自動車の「アウトランダー」が新型車効果で増加した。電動車合計は同3.2%増の19万249台と、5カ月連続で増加した。電動車の比率は同1.8㌽増の57.5%だった。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞12月10日掲載