2024年12月05日
日本中古自動車販売協会連合会 オークション事業でDX推進
日本中古自動車販売協会連合会(JU中販連)・日本中古自動車販売商工組合連合会(JU中商連)の海津博会長・理事長は4日に会見し、2025年の事業方針としてデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進することを明らかにした。年明け以降、JUの中古車オークション(AA)に入札などができるウェブサービス「JUナビ」のスマートフォン(スマホ)のアプリを導入する。AAの出品車両の管理や落札後の処理などを担う「業務系システム」の運用も始めていくなどDX関連の事業を順次実施し、デジタル化を加速する考えだ。
JUナビのアプリ版は1月ごろに導入する。現状、JUナビはパソコンやタブレットでの利用が中心で、スマホのアプリ版を望む声が多かったという。各機能は段階的に開放していき、来秋以降にはリアルタイムで入札する機能も付与する。海津会長・理事長は「アプリ版の導入でJUナビの利用率を高めていく」とした。
新たな業務系システムの運用は3月に始める。機材の入れ替えのタイミングが到来したAA会場から切り替える計画。システムの共通化によって会場間の情報のやり取りをスムーズにし、データの蓄積を容易にしていく。提携している外部企業との連携も図りやすくなるため、AA事業の業務効率化にもつながるとみられる。
また、出品車両を全方位で撮影するシステムと、導入費用を抑えたPOS(販売時点情報管理)端末を開発中であることも明らかにした。これらも25年度中に投入する予定で、海津会長・理事長は「DX事業は終わりがないもの。運用面も含めてより良いものをつくっていく」との方針を示した。会見には、JU系AAのインターネット事業を運営しているJUコーポレーション(JUC、東京都新宿区、伊藤行雄社長)の役員も出席した。
カテゴリー | 会議・審議会・委員会 |
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対象者 | 自動車業界 |
日刊自動車新聞12月5日掲載