2024年12月3日
11月の国内新車販売5%減 3カ月ぶり前年割れ
2024年11月の新車販売(登録車と軽自動車の合計)は、3カ月ぶりの前年割れとなる38万9529台(前年同月比5.2%減)だった。ダイハツ車などの販売が落ち込み、軽が2桁減となった。登録車もトヨタ自動車の工場停止などが響いて3カ月ぶりに前年を下回った。24年は認証不正に伴う一部車両の出荷停止が相次いだことで11月までの累計販売台数は409万1708台(前年同期比7.3%減)とマイナスで推移。台数ベースでは23年同期(441万6247台)に対して30万台超の開きがあり、暦年での前年割れが確実な情勢だ。
出荷停止の規模が最も大きかったダイハツ工業では主力車種「タント」などの納車遅れはほぼ解消されたものの、販売現場は認証不正問題に関する顧客対応などを優先したため、充分な受注活動ができない状態が続いた。このため、受注量も減少し、11月の販売実績では約26%減と落ち込んだ。
トヨタは、工場の一部設備の確認作業を行うために国内2工場4ラインの稼働を11月前半に止めた。これがミニバン「アルファード」や同「ノア」などの納車に影響を及ぼしたもようだ。
国内販売の11月までの累計台数は約409台。23年12月(36万2839台)を踏まえると、今月の販売台数が大きく上振れしなければ、暦年実績が2年ぶりに450万台を割り込む見込みだ。
日本自動車販売協会連合会(加藤敏彦会長)が2日発表した登録車の新車販売は24万9842台(前年同月比2.0%減)となり、3カ月ぶりに前年実績を下回った。普通乗用車は15万8301台(同5.3%増)で、3カ月連続のプラス。一方、小型乗用車は3カ月ぶりの前年割れとなる6万4123台(同13.7減)となり、11月単月としては過去最低の水準だった。
全国軽自動車協会連合会(赤間俊一会長)が同日発表した軽の新車販売は、4カ月連続のマイナスとなる13万9687台(同10.5%減)。乗用車は2カ月連続マイナスの10万8187台(同9.4%減)。貨物車は3万1500台(同13.9%減)で、2カ月ぶりの前年割れだった。前年が全面改良した「N―BOX(エヌボックス)」の発売直後だったホンダは反動減が表れた。
カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
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対象者 | 一般,自動車業界 |