愛知県自動車会議所（山口真史会長）は、名古屋市中区のホテルで「創立７０周年祈念式典」を開催した。国内でも有数の歴史を持つ自動車会議所の節目を祝おうと、中部運輸局の中村広樹局長や全国自動車標板協議会の安原敬裕会長ら来賓に加え、傘下の愛知県の自動車関係団体役員らが出席した。中部各県をはじめ近隣県の関係団体首脳も多数お祝いに駆け付けた。記念事業として交通遺児等育成基金、東海交通遺児を励ます会などに浄財や車両を贈呈した。

同会議所は１９４８年の愛知自動車協会の発足が由来。５１年に愛知県自動車会議所に改組し、５４年に社団法人化した。以来、愛知県自動車会館の竣工、西三河、小牧、岡崎、豊橋に事務所を開設した。その後、ご当地ナンバープレート発行、自動車なんでも相談などの取り組みを続けてきた。２０１１年に一般社団法人化し、１７年には新愛知県自動車会館を竣工している。

当日の式典では中部運輸局が長年の功績に感謝状を贈った。山口会長は「戦後間もない設立以来、関係各位の協力を得てオイルショック、バブル崩壊、コロナ禍などさまざまな混乱を乗り越えて今日に至る。現在の自動車業界は変革に直面しているが、業界団体として先導的な役割を果たしながらデジタル時代に対応していきたい」とあいさつした。

来賓として日本自動車会議所の内山田竹志会長は「愛知県は自動車産業の集積地であり、これまで車社会の発展に大きく貢献してきた。今後も自動車業界はモビリティ産業への変革、働き方改革、人出不足への対応などさまざまな問題を抱えているが、愛知県自動車会議所に課題解決に向けた一層の役割を期待したい」と述べた。

日刊自動車新聞11月26日掲載