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2024年11月12日

ヤナセ 文化交流イベントでオープンカー名車展示

ヤナセ(森田考則社長、東京都港区)は、東京都内で開かれた文化交流イベント「ドイツフェスティバル2024」で1951年式のメルセデス・ベンツ(MB)車「MB170S」を展示した。同社が所有する8台のクラシックカーのうちの1車種で、外部イベントでの展示は珍しいという。70年以上も前につくられたドイツ車とあって注目を浴びていた。

MB170Sは、開閉可能な幌を備えたオープンカーで、車体サイズは全長4455×全幅1684×全高1610㍉㍍。排気量1・8㍑の直列4気筒エンジン(52馬力)を搭載する。

ヤナセは現在、故・梁瀬次郎名誉会長が愛用したリムジン「MB600」や1936年式「MB170H」など8台のクラシックカーを保有する。展示車両は8台中、3番目に古い車両だが「所有車の中で特にレストアの完成度が高い」(広報秘書室)。ナンバーを取得していないため公道は走れないが、自走可能な状態を保っているという。ドイツの往年の車文化をいまに伝えるモデルであり、イベントの趣旨とも合うことから展示を決めた。

イベントは1~4日に開催された。会期中、現在ではあまり見られない丸形の前照灯や丸みを帯びた外観が来場者の関心を集めた。同社担当者は「若い世代からの反応が良かった。『これは売り物ですか』といった問い合わせもあった」と話す。

ヤナセはこれまでもこのイベントに協賛してきたが、ブースの出展は今回が初めて。イベントを盛り上げるためにクラシックカーだけでなく、最新のドイツ車も用意した。

前半の2日間は、MB170Sとともにアウディの電気自動車(EV)「Q4イートロン」を展示した。後半は、高性能ブランドであるメルセデスAMGのオープンカー「SL63」と入れ替えた。新旧のドイツ車が並んだ姿を写真に撮る来場者も多かった。

カテゴリー 展示会・講演会
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞11月9日掲載