2024年10月29日
UDトラックス 埼玉・上尾市でトラックドライバー競技大会決勝戦
UDトラックスは23、25日の2日間、トラックドライバーの国際競技大会「UDエクストラマイルチャレンジ2024」の決勝戦を同社の上尾工場(埼玉県上尾市)内にある「UDエクスペリエンスセンター」で開いた。世界各地の予選を勝ち抜いた12選手が運転や始業前点検などの技量を競い合った。
同大会は2年に1度開かれ、今年は12カ国の計400人が予選に参加した。大型トラック「クオン」と海外市場向けの「クエスター」の各部門で争われた。
23日に開かれたクオンの部には日本、オーストラリア、シンガポール、モーリシャスの選手が「アルティメット(究極の)ドライバー」の称号をかけて競った。運転技術は10㌧の荷物を積んだトレーラーを使い、凸凹や坂道のある全長約1.1㌔㍍のコースを4周し、駐車時間や荷物への影響、燃費などを競った。始業前点検では10分間で22項目を点検し、不具合などを見つけられるかを競った。結果、オーストラリアのマット・モドラ選手が優勝した。日本代表として出場したカメイ物流サービス(武山竜也社長、宮城県多賀城市)の千葉章選手(53)は最優秀走行前点検賞などを受賞した。
日本では、物流の「2024年問題」への対応が急務で、世界各国でもトラックドライバー不足は共通の社会課題だ。UDトラックスの長谷川眞也専務執行役員は「トップの方々の技能が(各職場での)意識啓発につながれば幸いだ。決して勝ち負けだけではない」と、安全運転や効率的な運行に向けた大会の意義を話した。
ドライバー歴約30年という千葉選手は、仕事の魅力について「クルマ好きであれば運転の楽しさを味わえる。平均年齢が上がって高齢化が進んでおり、大会を通して新しい人材が業界に入ってきてくれればうれしい」と話した。
カテゴリー | キャンペーン・表彰・記念日 |
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対象者 | 自動車業界 |
日刊自動車新聞10月26日掲載