2024年10月15日
NTT 自動運転レベル4、東京に実証拠点
NTTは9日、「NTT中央研修センタ」(東京都調布市)に、自動運転実証拠点を立ち上げるとともに、出資している米国で自動運転事業を手掛けるメイ・モビリティの技術を活用して自動運転シャトルの定期運行を実施すると発表した。NTTは自動運転レベル4(条件付き完全自動運転)でのサービス提供に向けた取り組みを強化する。
NTTグループの中央研修センタ内のローカル5Gサービスなどを整備している施設「NTTeシティラボ」を活用してメイ・モビリティの自動運転技術を実証するための拠点を立ち上げる。トヨタ自動車のミニバン「シエナ」に、メイ・モビリティが開発した自動運転システムを搭載し、中央研修センタ構内や周辺道路を使って遠隔監視機能を含む走行実証を10月下旬から実施する。
また、NTTドコモが申請していたメイ・モビリティの自動運転技術を活用したシャトルの定期運行が愛知県の自動運転運行事業に採択された。11月7日から来年3月19日まで、名古屋市内で自動運転システムを搭載したシエナで定期運行する。交通量の多い都市部の幹線道路で自動運転車を定期運行するのは初めてという。自動運転レベル2(高度な先進運転支援システム)で運行するが、都市部でのレベル4実現に向けた課題などを検証する。
NTTグループは当面、メイ・モビリティとミニバンを使った自動運転サービスを開発していくが、車両サイズの異なる車種での自動運転サービスの提供も検討する。複数車種の同時走行・管理や、地域、利用シーンなどのニーズに対応する自動運転サービスの日本での提供を目指す。
NTTは昨年11月にメイ・モビリティに出資。自動運転システムの国内独占販売権を獲得するとともに、通信ネットワークと自動運転技術を融合したサービスなどを開発している。
カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
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対象者 | 自動車業界 |
日刊自動車新聞10月11日掲載