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2024年10月10日

日本トレクス ダブル連結トラック運転教習開始、業界の人手不足解決支援

日本トレクス(高崎文弘社長、愛知県豊川市)は、10月からダブル連結トラックの運転教習を開始した。4月に同社が開設したトレーラー専門のドライビングスクールの教習メニューに取り入れたもので、運転実技と座学で構成。輸送効率が高い半面、特別な運転技能が必要なダブル連結車のドライバー育成に取り組み、人手不足に悩む運送会社の支援につなげる。今後はスワップボディー車の教習をはじめ、オンラインや講師派遣による運転座学講習などを視野に入れてメニューを拡充し、ドライバーの技能向上と安全運転の徹底に貢献していく考えだ。

同社は4月に「トレクスドライビングスクール」を開校。「とよはし産業人材育成センター」(愛知県豊橋市)を会場に、主に法人のけん引免許保有者で、無事故・無違反のドライバーを対象に教習を実施している。ダブル連結車は「8月から複数の運送会社とテスト教習を実施し、準備を進めた」(高崎社長)という。先に開始したセミトレーラーの教習と合わせて、月間約4回ほどのペースで実施していく予定だ。

ダブル連結車の教習は、座学では法令、車両感覚把握のポイントなどを講義。実技ではドリー(前輪台車)分離式の冷凍ダブル連結トラックを教習車両に、連結・切り離し方法や直線バック走行、さらには難易度の高い交差点でのバック走行などを訓練する。同社のベテラン社員が講師を務める。教習内容は、受講企業の要望に応じてアレンジ可能という。

講師を務める経営企画部の坂田圭専任主事は「他社の講習では自前で車両を用意する必要がある。さまざまな車両を用意するのは当社だけだと認識している」と架装メーカーが主催する運転教習の強みを述べた。

ダブル連結トラックコースの受講費用は、参加人数に関わらず1日当たり19万8千円、推奨人数は2人。申し込みは企業単位で受け付ける。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 自動車業界

日刊自動車新聞10月4日掲載