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2024年10月08日

VWファンミーティング 7年ぶり東京・湾岸で開催

フォルクスワーゲングループジャパン(VGJ、マティアス・シェーパース社長、愛知県豊橋市)は、東京都内で「フォルクスワーゲン(VW)ファンミーティング」を開催した。全国から自慢の愛車16台が集まった。このイベントはコロナ禍などもあり中止していたが、7年ぶりに実施した。VW車はモデルチェンジの端境期などの理由で日本への新車供給が滞ったため、最近は販売面での苦戦が続いている。VGJでは、こうしたVW車ユーザーの満足度を高めるイベントを増やしていくことで、販売増につなげる狙いだ。

全国の935件の応募の中から抽選で選ばれた16台のオーナーや家族らが9月末に参加した。青色の「タイプ3」に乗る「TAKAsan(たかさん)」は、「子どもの頃から、いつかVWに乗りたいとの憧れがあった。地元の湘南(神奈川県)でこれを見つけて一目ぼれして買った。故障もない。サーフボードを載せて、愛犬も乗せてクルージングしている」と語った。

「ゴルフ1カブリオレ」で参加したのは、静岡県の「まきこさん」。「車に興味なかったが走っているのを見て気に入った。9年乗っているが、一生乗りたい。この日のために幌を張り替えた」とした。イベントのコメンテーターをしたモータージャーナリストの生方聡さんによると、この車は人気があり、価格も高騰しているという。

「1963 ワーゲンバス(タイプ2)」のオーナーの「しもザラスさん」は、「(走っていると)子どもがみんな手を振ってくれるが、エアコンもシートベルトもないので妻には評判が悪い(笑)」と話した。ワーゲンバス歴は四半世紀になるが、「快適じゃないし、速くもないが『スローライフ』を感じる」とした。

一方、最新のVW車での参加も多かった。国内を長距離ツーリングしているオーナーも多く、「荷物もたくさん積めるし疲れない」(ゴルフヴァリアントのオーナー)などの声も聞かれた。

今回のミーティングでは、ファンの愛称をどうするかもテーマになり「VWer(ヴィーワー)」とすることも決まった。8月1日付でVGJのVWブランドディレクター(責任者)に就任したイモー・ブッシュマン氏は、「日本にはすでにVWの固い顧客基盤がある。今後は、このようなファンミーティングをもっと開催していきたい」と語った。

カテゴリー 展示会・講演会
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞10月5日掲載