2024年10月04日
4~9月の国内新車販売2・6%減 2年ぶり前年割れ
2024年度上期(4~9月)の国内新車販売(登録車と軽自動車の合計)は216万8729台(前年同期比2.6%減)と2年ぶりに前年割れとなった。ダイハツ工業をはじめ、トヨタ自動車とマツダも一部車種で認証不正に伴い出荷を見合わせ、需要回復に水を差した。ただ、こうした車種の生産は9月までに再開しており、9月実績が2カ月ぶりに前年を上回るなど明るい兆しもある。下期の巻き返しが期待される。
上期実績は直近20年間で下から5番目の水準だった。コロナ禍の20年度上期(202万8541台)や供給不足に見舞われた22年度上期(192万3489台)は上回ったが、コロナ禍前の19年度上期(262万1470台)比では17.3%減だ。
銘柄別では、首位のトヨタが67万1485台(同9.6%減)と前年同期を1割ほど下回った。人気車の受注停止に加え、小型SUV「ヤリスクロス」など3車種の出荷停止も響いた。年度後半は販売が回復したダイハツも20万855台(同24.3%減)に終わった。一方、新型車が好調だったホンダは全銘柄中、最大の伸び幅を記録し、33万1561台(同28.8%増)を販売した。
日本自動車販売協会連合会(加藤敏彦会長)が1日発表した24年度上期の登録車販売は、2年ぶりのマイナスとなる139万6995台(同2.0%減)だった。直近20年では下から5番目の水準。全国軽自動車協会連合会(赤間俊一会長)が同日発表した24年度上期の軽販売も77万1734台(同3.6%減)で、2年ぶりに前年を下回った。軽が現行規格となった1998年以降、下から3番目の水準だ。
9月の総販売(登録車+軽)は、わずかだが2カ月ぶりの前年超えとなる43万8733台(前年同月比0.3%増)だった。新車供給の正常化を受け、前年並みで着地した。登録車販売は2カ月ぶりの前年超えとなる27万4378台(同0.8%増)。軽販売は16万4355台(同0.6%減)だった。
カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
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対象者 | 一般,自動車業界 |
日刊自動車新聞10月2日掲載