経済産業省や日本自動車工業会、自治体などで構成するバイクラブフォーラム（ＢＬＦ）開催実行委員会は、宮崎市民プラザ（宮崎県宮崎市）で「第１２回ＢＬＦイン南国みやざき」を開いた。「バイク×観光・地域振興」をテーマに二輪車を活用した観光資源の活用策や産業振興策などの進ちょくを共有し、今後の方針を議論した。

特別企画として、オートバイ冒険家として知られる日本ライダーズフォーラムの風間深志代表と宮崎市観光商工部観光戦略課の本間彰人課長が「ＳＳＲＴ（サンライズ・サンセット・ツーリング・ラリー）に見るバイクツーリズムによる地域振興」をテーマに対談した。

ＳＳＲＴは、日の出から日没までの間に全国からの参加者が石川県千里浜を目指すツーリングイベント。２３年には１万２０７０人が参加し、二次効果を含めた経済効果は年間２０億円にも上るという。風間氏は「（目的地の住民が）歓迎してくれることがライダーのゴールの絶対条件。爺さんも若者も行政もすべての人が歓迎してくれるようにすることが主催者として一番気を使ってきたこと」などと地域振興のポイントを語った。このほか「二輪車産業政策ロードマップ２０３０」の進ちょくなどを経産省の是安俊宏自動車課長補佐や実行委員会の飛田淳司氏が説明した。

日刊自動車新聞10月1日掲載