マツダは24日、麻布台ヒルズ(東京都港区)に「R&Dオフィス」を新設すると発表した。東京本社も霞が関ビルディング(東京都千代田区)から移し、開発部門と渉外部門などがコミュニケーションを取りやすい体制をつくる。
R&Dオフィスは2025年夏の開設を予定する。次世代車の開発に欠かせないソフトウエアの技術者が集まる東京都内に拠点を設けることで、人材確保や学術機関などとの連携を強化する狙いもある。主に新規採用者が勤務し、ソフト分野の開発を手掛ける統合制御システム開発本部やデザイン本部などの一部従業員も勤務する予定だ。
東京本社も今後、同オフィスへの移転を計画している。東京本社は現在、渉外部門など約150人が勤務する。新オフィスは執務環境も工夫を凝らす方針。具体的な移転時期は検討中だ。
同社は、組織の活性化やオープンイノベーションに向けて人事制度の見直しや拠点の整備を進めている。今年2月には他社との「共創拠点」として「マツダイノベーションスペース東京」も開設した。