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2024年9月04日

8月の国内新車販売3.5%減 2カ月ぶり前年割れ、台風の影響も

2024年8月の新車販売(登録車と軽自動車の合計)は2カ月ぶりの前年割れとなる32万8470台(前年同月比3.5%減)だった。前年同月と比べて稼働日数が1日少なかったほか、台風10号によって九州などで新車ディーラーが営業停止を余儀なくされたことも登録・届け出に響いたとみられる。銘柄別では、認証不正で一部車種の生産を停止したトヨタ自動車が約1割減となり、ダイハツ工業も再びマイナスに転じた。

8月29日から9月1日にかけて台風10号が西日本を横断し、28~30日に九州や中四国で営業を取り止めるディーラーが相次いだ。月末の登録・届け出に少なからず響いたようだ。

トヨタは、小型SUV「ヤリスクロス」など3車種の生産停止によって10万2992台(同9・2%減)と2カ月ぶりのマイナスだった。認証不正の影響が薄れて前月はプラスに浮上したダイハツも3万6843台(同11.5%減)と2か月ぶりに前年を割り込んだ。「CX―60」などが伸び悩んだマツダも9969台(同18.5%減)だった。

日本自動車販売協会連合会(加藤敏彦会長)が1日に発表した登録車の新車販売は2カ月ぶりのマイナスとなる20万8683台(同2.4%減)だった。直近20年では下から7番目の水準。普通乗用車は11万8836台(同1.0%減)。小型乗用車も6万1549台(同2.7%減)となり、ともに2カ月ぶりの前年割れだった。

全国軽自動車協会連合会(赤間俊一会長)が同日発表した軽の新車販売は11万9787台(同5.3%減)で、2カ月ぶりに前年を下回った。乗用車は2カ月ぶりのマイナスとなる9万1083台(同6.3%減)。貨物車は2万8704台(同1.8%減)で、3カ月ぶりのマイナスに転じた。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞9月3日掲載