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2024年8月06日

7月の国内新車販売6・9%増 7カ月ぶりプラス

2024年7月の新車販売(登録車と軽自動車の合計)は、7カ月ぶりのプラスとなる40万5174台(前年同月比6.9%増)だった。ダイハツ工業の認証不正に伴う影響がほぼなくなり、軽販売が8カ月ぶりに前年を超えた。登録車も7カ月ぶりにプラスに転じた。

ダイハツの7月販売は4万2046台(同31.4%増)で、10カ月ぶりに前年実績を上回った。4月に生産を再開した軽乗用車「タント」などがけん引した。遅れていた納車も順調に進み始めた。

ただ、7月の前年超えは、前年同月が低水準だったことによる反動増の側面もある。24年7月のダイハツ車販売は約4万2千台だ。コロナ禍前の19年7月は5万5千台を超え、新車不足に見舞われた22年7月でも4万7千台だった。あるダイハツディーラーの役員は「販売規模が完全に戻ったとは言いがたい。ムーヴなど新型車の投入遅れも響いている」と語った。

全国軽自動車協会連合会(赤間俊一会長)が1日に発表した軽の新車販売は14万1980台(同12.9%増)だった。乗用車は8カ月ぶりのプラスとなる10万9020台(同9.7%増)で、貨物車も3万2960台(同24.5%増)と2カ月連続の前年超えだった。シェア首位のスズキと2位のダイハツが前年を上回った一方、3位のホンダは微減だった。

日本自動車販売協会連合会(加藤敏彦会長)が1日発表した登録車の新車販売は7カ月ぶりのプラスとなる26万3194台(同3.9%増)だった。直近20年間では下から6番目の水準だ。

普通乗用車は15万5980台(同3.5%増)と2カ月ぶりに増加し、小型乗用車も7万3703台(同3.9%増)で10カ月ぶりに前年を上回った。認証不正で生産停止を強いられたマツダの7月の登録車販売は約3割減だった一方、トヨタは微減にとどまった。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞8月2日掲載