2024年7月10日
クルマ×アパレル、異色ファッションショー 自動車メーカーデザイナー有志
モビリティ産業とアパレルがコラボレーション―。「タケオキクチ」や「アンタイトル」「インディヴィ」などのアパレルブランドを手掛けるワールドと、自動車メーカーのデザイナー有志で組織する「ジャパン・オートモーティブ・インテリア・デザイナーズ(JAID)」によるファッションショーが6月22日にワールド北青山ビル(東京都港区)で開かれた。JAIDメンバーは、クルマ以外のデザインに挑戦することで、新たなアイデアの創出などにつなげていく。
今回のイベントは、ワールドとJAIDの一部メンバーが交流したことがきっかけだ。3年前から企画が動き始め、ようやく実現できたという。JAIDの中嶋孝之氏(トヨタ自動車クルマ開発センタービジョンデザイン部長)は「普段は自動車という〝硬い物体〟をデザインしている。服とは作法が違う。ワールドの方々にアドバイスをいただきながら形にすることができた」と話す。普段、車内インテリアなどをデザインするため「人に近い部分はデザインしている」(中嶋氏)というが、「人の形にすること、身にまとって動くことを(アパレルでは)考えなければいけない。袖の形状が特に難しかった」と振り返った。
今回のショーは、自動車などの廃材を活用することをテーマとし、名称も「HORUMON NIGHT(ホールモン・ナイト)」とした。「放る(捨てる)モン」にちなんだという。JAIDからはトヨタと日産自動車、ホンダ、ダイハツ工業、いすゞ自動車、トヨタ車体、トヨタ紡織のデザイナーが参加した。
ショーではプロのモデルに加え、文化学園大学(東京都渋谷区)の学生、JAIDメンバーもモデルとしてランウェイを歩いた。チケット200枚は完売。JAIDメンバーや自動車メーカー関係者らで盛り上がりを見せた。
カテゴリー | 展示会・講演会 |
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対象者 | 大学・専門学校,自動車業界 |
日刊自動車新聞6月29日掲載