2024年6月05日
5月の新車販売台数 5カ月連続マイナス、前年同月比4%減
2024年5月の新車販売(登録車と軽自動車の合計)は、5カ月連続の前年割れとなる31万2406台(前年同月比4.4%減)だった。ダイハツ工業の認証不正に伴う車両の生産・出荷停止の影響が和らぎ、2024年1月以降で初めて減少幅が1桁にとどまった。ただ、4月まで単月の下げ幅がすべて2桁減だったため、1~5月の累計販売は前年同期比で約15%減に落ち込み、上期としては2年ぶりの前年割れが確実だ。
ダイハツの5月の販売台数は前年同月比44.7%減だった。下げ幅が前月比で23.1㌽縮まった。主力車種「タント」や「ムーヴキャンバス」の生産は再開しており、今後も販売は上向きそうだ。
しかし、ダイハツ車の落ち込みや一部メーカーでの生産停止などが響き、1~5月の累計台数は前年同期比14.8%減の175万3891台だった。6月が前年実績(約39万台)並みだったとしても、2024年上期の累計台数は約214万台にとどまる。2023年上期実績(約245万台)には届かない公算が大きい。
日本自動車販売協会連合会(加藤敏彦会長)が3日発表した登録車の新車販売は5カ月連続の前年割れとなる20万1643台(同2.4%減)だった。直近20年間では下から6番目の水準だった。普通乗用車は4カ月ぶりのプラスとなる12万1457台(同2.0%増)となり、5月としては過去最高を記録。一方、小型乗用車は8カ月連続マイナスの5万5236台(同9.1%減)で5月としては過去最低だった。
全国軽自動車協会連合会(赤間俊一会長)が3日に発表した軽自動車の新車販売は11万763台(同7.7%減)だった。6カ月連続のマイナスとなったものの、下げ幅は5カ月ぶりに1桁台にとどまった。乗用車は8万4634台(同8.2%減)で6カ月連続の前年割れ。貨物車は12カ月連続のマイナスとなる2万6129台(同6.1%減)だった。
ブランド別では、2023年11月に全面改良された「スペーシア」などが好調だったスズキが2割増を記録。三菱自動車も14.2%増だった。
カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
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対象者 | 一般,自動車業界 |
日刊自動車新聞6月4日掲載