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2024年5月15日

自動車機械工具商社 物流会社に車両安全対策・稼働率向上へ機器提案

自動車機械工具商社が、運送・輸送会社に車両の安全対策や稼働率の向上に寄与する機器などを提案している。大手商社4社は、「ジャパントラックショー2024」(会期=9~11日)にも出展。自動車技術の高度化やドライバーの労働時間に上限が課される「2024年問題」などへ対応を図る運送・輸送業界にメンテナンスや付帯作業の効率化などを訴求した。

バンザイ(柳田昌宏社長、東京都港区)は体験型ブースを展開し、タイヤ脱着作業や洗車、エーミング(機能調整)作業ツール、移動式高所作業台などを展示した。同ショーは運送会社などの来場が多いことから、整備事業者向けの展示会とは趣向を変えた。

イヤサカ(今井祥隆社長、東京都文京区)は、タイヤ整備と洗車関連機器を出展。タイヤ関連ではチェンジャーやホイールバランサーに加え、取り付けやトルク管理までの一連の機器を展示した。今後提供予定のホイールナットの締め付け管理システムも紹介した。

安全自動車(中谷宗平社長、東京都港区)は20年4月に特定整備制度が開始して以降、需要が高まっているガラスリペア関連製品を初出品した。飛び石の傷に対し、衝撃点から空気を抜き、注入した樹脂を固めて修復するもの。大型トラックやバスの補修用ガラスは乗用車に比べて高額で、エーミング作業が必要な車種も増えている。交換には費用と時間が掛かるため、製品担当者は「運送会社などの引き合いが強まっている」としている。

アルティア(浜本雅夫社長、東京都中央区)は整備機器だけではなく、商社の強みを生かし、荷役作業に使う移動式吸着搬送システム「イージードライブ」などを参考出品した。充電式のバッテリー駆動で倉庫内を自由に動き、重量物の移動も容易にする。同社では車両の保守のみならず、作業全体の効率化を支援していく考えだ。

カテゴリー 展示会・講演会
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞5月15日掲載