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自動車産業インフォメーション

2024年4月10日

近畿圏販売各社 新年度から定休日拡大、営業時間短縮の動きも

近畿圏の自動車販売各社が、新年度から定休日の拡大や店舗営業時間の短縮を実施する。各社は連休の創設や閉店時刻の繰り上げを通じて従業員満足(ES)を高め、人員定着や採用への寄与を狙う。

変更内容で多いのが定休日の拡大だ。自動車販売業では長らく週休1日とする慣習が根強かったが、4月以降は滋賀ホンダやネッツトヨタ神戸などが全ての週で火、水曜日を定休日とし、連休を実現した。このほかにも複数の販社が定休日の拡大を進め、「休みが少ない」という自動車販売業の負のイメージの払しょくを図る。

独自の取り組みを始めた販社もある。火、水曜日を定休日とする傾向が強い中、日産プリンス和歌山は水曜日に設けていた毎週の休日を月曜日に移すとともに、毎月第1日曜日も定休日とした。余暇活動や家族サービスを支援し、ES向上につなげる狙いだ。

営業時間を短縮する動きも広がる。トヨタモビリティ新大阪やネッツトヨタ兵庫はショールーム閉店時間を繰り上げ、ネッツトヨタ神戸は開店時間を繰り下げる形で、いずれも30分の短縮を実現した。商談機会の逸失などの懸念はあるものの、光熱水費をはじめとする固定費が高騰する中、各社は時短によるコスト削減や残業の抑制で収支均衡を図る考えだ。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 自動車業界

日刊自動車新聞4月1日掲載