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2024年4月03日

23年度国内新車販売 3%増の452万台、2年連続プラス

2023年度(4月~24年3月)の国内新車販売(登録車と軽自動車の合計)は452万8668台(前年度比3・3%増)と2年連続のプラスだった。受注残の解消に伴い年度前半は好スタートを切ったが、一部車種の受注見合わせの影響が残ったほか、前年暮れにダイハツ製造車の出荷が止まった影響もあり、年度ベースでは微増にとどまった。銘柄別でも、ダイハツが25年ぶりに50万台を割り込んだ。一方、乗用車8社で販売が最も少なかった三菱自動車が17年ぶりに7位に浮上した。

ダイハツの販売台数は46万3053台(同23・1%減)。コロナ禍の供給不足で新車販売を大きく減らした21年度(50万6436台)と比べても約8%減った。ダイハツは2月中旬に車両生産を再開した。国土交通省の出荷停止指示の解除を受けた車種も増えている。ただ、3月の販売実績が約8割減だったことを踏まえると、販売正常化にはまだ時間がかかりそうだ。

三菱自は通期ベースで同2割増を記録した。23年春発売の軽自動車「デリカミニ」の販売が好調だった。スバルは、軽のOEM(相手先ブランドによる生産)供給が止まったほか、24年2月中旬に矢島工場(群馬県太田市)で死亡事故が発生し、同工場を含めた3工場の稼働を同月下旬まで止めたことも響いた。

日本自動車販売協会連合会(加藤敏彦会長)が1日発表した23年度の登録車の新車販売は、2年連続の前年超えとなる290万3187台(同7・8%増)だった。直近20年間では下から5番目の水準だ。シェア首位のトヨタは141万5049台(同7・3%増)だったが、豊田自動車織機のエンジン認証不正に伴う出荷停止などで足元では台数を落としている。

全国軽自動車協会連合会(赤間俊一会長)が同日発表した23年度の軽販売は、2年ぶりのマイナスとなる162万5481台(同4・0%減)だった。軽が現行規格となった1998年以降では21年度に次ぐ低水準だった。スズキのシェアは同3・5㌽増の34・0%に上昇。ダイハツは同6・1㌽減の27・3%に低下した。

3月の総販売は45万1444台(前年同月比21・1%減)となり、3カ月連続で前年を下回った。登録車は30万3216台(同19・9%減)、軽は14万8228台(同23・6%減)だった。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 自動車業界

日刊自動車新聞4月2日掲載