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2024年3月11日

ウーバーイーツと三菱電機、東京・日本橋で自律走行ロボットデリバリー開始

ウーバーイーツジャパンと三菱電機、ロボットの米Cartken(カートケン)は6日、自律走行ロボットを使ったオンラインデリバリーサービスを東京・日本橋地区で始めた。米ウーバーとしては米国に続き世界2カ国目のサービスという。今後、サービス地域を広げるほか、より大型のロボットで食品以外の配送も視野に入れる。

三菱電機はカートケンと提携関係にあり、国内での実証などを進めてきた。今回、ウーバーが採用するロボットもカートケンが設計し、人工知能(AI)を搭載している。三菱電機が日本市場にあわせた仕様へカスタマイズし、ウーバーイーツアプリを使って利用してもらう。

カートケン製のロボットは、日本仕様として道路交通法に定める「遠隔操作型小型車」とし、最高時速5.4㌔㍍で歩道などを走る。カメラで取得される映像にはマスキングなどを施し、プライバシーにも配慮している。ロボットが対応できる注文の場合、ユーザーは宅配をロボットか人によるものかを選べる。専任オペレーターが運行を監視し、事故やトラブルに備える。保険などにも加入している。

三菱電機は「例えば薬品工場で危険な材料を運ぶといったこともできる。人手不足など社会課題の解決につなげたい」としている。技術的にはエレベーターを使った移動も可能という。

ウーバーイーツジャパンは「従来の自転車やバイク、軽貨物、徒歩による配達に、ロボットが加わる。課題はあるが、配送手段の選択肢を増やしていきたい」と話している。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞3月7日掲載