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2018年1月16日

ものづくり日本大賞発表、豊田自動織機など受賞

政府は15日、第7回「ものづくり日本大賞」の受賞者を発表した。

自動車関連では、技能五輪の国際大会で金メダルを獲得したトヨタ紡織やデンソーの社員らが内閣総理大臣賞に選ばれたほか、燃料電池車(FCV)向けの新方式エアコンプレッサーを開発した豊田自動織機や重希土類を使わないハイブリッド用ネオジム磁石などを開発した本田技術研究所、LEDヘッドランプの小型化に成功した小糸製作所、デザイナーの意図を的確に表現するクルマづくりを確立したマツダなどが経済産業大臣賞に選ばれた。

内閣総理大臣賞は24件、71名が選ばれた。昨年10月に開かれた技能五輪国際大会のメカトロニクス職種で金メダルを獲得したトヨタ紡織の岡野祥磨氏と佐藤健太氏、製造チームチャレンジで金メダルを受賞したデンソーの麻生知宏氏と上野祐平氏、最上拓氏が選ばれた。
経済産業大臣賞は18件、86名、2団体が受賞。このうち自動車関連は4件で、豊田自動織機の神徳哲行氏ほか6名は、低速から高速域まで効率良く酸素を供給する新たなヘリカルルーツ式コンプレッサーを開発。本田技術研究所の清水治彦氏や大同特殊鋼の服部篤氏、ダイドー電子の宮脇寛氏など7名は、独自の熱間加工法により、高保磁力で高耐熱性をもつ重希土類完全フリーのネオジム磁石の開発・量産に成功した。また、小糸製作所の米山正敏氏ほか6名は、1個のLEDでハイ・ローの2つのビーム機能に対応し、点灯回路もランプユニットに一体化させた小型・軽量バイファクションLEDヘッドランプを世界で初めて開発。マツダの菖蒲田清孝氏ほか3名は部門間の連携を深めて「魂動デザイン」の具体化に取り組み「ワールド・デザインカー・オブ・ザ・イヤー2016」を日本車として初めて獲得する成果につなげた。

日刊自動車新聞1月16日掲載

開催日 2018年1月16日
カテゴリー キャンペーン・表彰・記念日
主催者

政府

対象者 自動車業界
リンクサイト

経済産業省ホームページ

http://www.meti.go.jp/press/2017/01/20180115001/20180115001.html

このほか、優秀賞として戸畑ターレット工作所の松本大毅氏や、九州工業大学の恵良秀則氏など4名は、自動車の軽量化に貢献可能な高強度アルミ鍛造技術を開発。従来のアルミ鍛造品は鉄の30~50%しか機械的性能がなかったがこれを80~90%まで高めた。生産工程も減らして鉄鋼並みのコストにメドをつけ、量産車の足回り部品に世界で初めて採用された。