デンソー　東海農政局と協定、食農分野の課題解決

デンソーは、農林水産省東海農政局（森重樹局長）と食農分野の連携協定を締結した。スマート農業や食流通分野の効率的な物流の実現に向けて連携し、就農人口の減少や物流２０２４年問題といった社会課題の解決に貢献する。

同社が浅井農園（浅井雄一郎社長、三重県津市）と合弁で設立したアグリッドの大規模農場で実証している農業用自動収穫機などのスマート農業技術について、同局主催のシンポジウムで成果発表を行うほか、ＱＲコードを活用した物流デジタルトランスフォーメーション（ＤＸ）システムの実現に向け、物流事業者や市場関係者とのパートナーシップ構築に取り組む。

デンソーの横尾英博経営役員は「この分野の社会課題解決には、ルールの整備や標準化など、官民で方向をすり合わせていくことが重要だ。東海地区初のモデルになるよう、連携を契機に取り組みを進めたい」と述べた。