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2024年1月17日

23年の国内電動車販売比率、暦年初5割超 ラインアップ充実、燃料高も

2023年の国内電動車販売台数(乗用車、登録車と軽自動車の合計)は、前年比26・6%増の200万9725台となり、電動車比率は50・3%と暦年ベースで初めて5割を超え、電気自動車(EV)比率も2%台に乗った。車種数の増加や燃料高などを背景に2024年も電動車販売が伸びそうだ。電動車販売は2年連続で増加し、電動車比率も前年から4・3㌽増えた。EV比率は2・22%(同0・5㌽増)だった。

国内の新車総販売は、半導体不足による供給制約などを追い風に477万9086台(前年比13・8%増)と5年ぶりに前年を上回った。このうち乗用の電動車は、パワートレイン別でトップのハイブリッド車(HV)を中心に台数を伸ばした。電動車は乗用車全体(同15・8%増)以上の伸び率となった。日本のメーカー8社中6社がプラスで、輸入電動車の販売も前年を上回った。

EVは、日産自動車と三菱自動車の軽EVが約7割増とシェア拡大に貢献した。輸入EVの販売も初めて年間2万台を超えた。この他のパワートレインでは、プラグインハイブリッド車(PHV)が5万2143台(前年比38・0%増)、燃料電池車(FCV)が422台(同50・2%減)だった。

一方、12月の電動車販売は、前年同月比19・0%増の16万933台となり、16カ月連続で増加した。乗用車に占める電動車の割合は、53・4%(同5・8㌽増)となり、4カ月連続で5割を上回った。HVが16カ月連続で増加した一方で、EVは2カ月連続で減少した。軽EVは日産「サクラ」が2カ月連続、三菱自「eKクロスEV」が2カ月ぶりに前年同月を下回った。

日本自動車販売協会連合会(金子直幹会長)と全国軽自動車協会連合会(赤間俊一会長)の発表をもとにパワートレイン別の電動車販売台数をまとめた。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞1月17日掲載