会員向けクルマ
biz

INFORMATIONクルマの情報館

自動車産業インフォメーション

2023年12月07日

日本精工 東工大に初の拠点設置、「トライボロジー」研究

日本精工は5日、東京工業大学(益一哉学長、東京都目黒区)すずかけ台キャンパス(横浜市緑区)に「NSKトライボロジー協働研究拠点」を設置したと発表した。同社が大学に研究拠点を設置するのは初めて。運動する2つの物体間で生じる摩擦や摩耗などの現象を解明する学問「トライボロジー」が研究テーマだ。日本精工の社員7人が東工大の研究者と連携して研究に取り組む。

日本精工と東工大は2020年にトライボロジーの共同研究に着手した。今回の新拠点、23年3月に締結した「トライボロジー技術に関する研究拠点の設置に向けた協定」に基づく。潤滑や摩擦、摩耗、焼き付きなどの現象に関わる「材料」「潤滑」「力学」の要素を総合的に研究する。

日本精工は研究を通じ、転がり軸受け製品の性能向上、高機能な軸受け製品や直動製品の開発などに生かす。人材の相互交流を通じ、高度な基礎研究に取り組む人材の育成にもつなげる。

研究拠点の設置期間は12月1日~27年3月末まで。拠点長は東工大科学技術創成研究院の進士忠彦教授、副拠点長は日本精工の柴﨑健一コア技術研究開発センター所長が務める。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 大学・専門学校,自動車業界

日刊自動車新聞12月7日掲載