2023年12月04日
愛知県とトヨタ紡織 バスでデジタルコンテンツ提供、初の公道実証
トヨタ紡織と愛知県は11月21日、デジタルコンテンツを移動中に提供するバス「MOOX-RIDE(ムークスライド)」を中部国際空港(愛知県常滑市)周辺で走らせた。公道での実証は初めて。車室空間企画領域の山内克仁主査は「数年内に実装したい」と語った。
日野自動車の「ポンチョ」を架装した。定員は11人。コンテンツが見やすいよう、後部座席のほうが高いひな壇のような座席配置とした。窓に透過ディスプレイを備え、プロジェクターによる天井への映像投影や3D(三次元)音響スピーカー、座席振動などにより没入感を味わえる。
走る場所に合わせて観光情報や広告を再生し、利用者の回遊機会を増やすなどして地域活性化を図る。実証では、ご当地キャラクター「知多みるく」がガイド役となり、周辺の観光地を紹介した。
愛知県は、2030年を見据えた技術やサービスの先行事業化を目指す「あいちデジタルアイランドプロジェクト」の一環として今回の実証を後押ししている。試乗した愛知県の大村秀章知事は「国内外の多くの人に乗ってもらい、さらに進化することを期待する」と語った。
カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
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対象者 | 自動車業界 |
日刊自動車新聞11月24日掲載