日本交通　ＡＩ活用の通訳機「ポケトーク」、都内100台に装備

日本交通（若林泰治社長、東京都千代田区）は、人工知能（ＡＩ）を活用した通訳機「ポケトーク」を、都内１００台のタクシー車両に配備した。自国語で話した内容を７４言語の音声・文字に翻訳可能な装置で、観光などで訪日した外国人と乗務員の言葉の壁をなくし、円滑なサービスにつなげる。

観光庁によると、訪日外国人が利用した交通手段は１位が「鉄道・モノレール」で、次いで「タクシー・ハイヤー」となっており、ハイタクは不慣れな土地での重要な移動の足になっている。その一方、外国人が日本滞在中に最も困難なことに「施設等のスタッフとのコミュニケーションがとれない」が挙げられており、改善が求められていた。

同社は、こうした状況を受けて、通訳機を車載しサービス向上に取り組むことにした。これを外国人に周知して不安をなくし、乗車の獲得につなげていく。