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2023年11月28日

名古屋モビリティショーにぎわう 名称変更し4年ぶり開催

名古屋モビリティショーが23~26日の4日間、名古屋市港区のポートメッセなごやで開催された。ジャパンモビリティショー終了後に行われる最初の地方ショーで、名称を「名古屋モーターショー」から変更。4年ぶりの開催となった。国内外から合計31ブランドの四輪・二輪車が集結したほか、電動車や自動運転バスの公道試乗会、先進運転支援システム(ADAS)の体験会、子ども向けコンテンツとして消防車や自衛隊の車両など働く車も展示された。

国産ブランドは乗用車メーカー全7社が出展した。ジャパンモビリティショーで初公開したコンセプトカーなどを展示。発売前の新型車も見られ、来場者は実際に車両に乗り込み、デザインや使い勝手、質感などを確かめていた。

名古屋モビリティショーの特徴の1つが海外ブランドの多さだ。愛知県輸入自動車販売店協会が出展をサポートし今回は20ブランドが参加。華のあるモーターショーの雰囲気を演出した。

輸入車は国産車を上回るスピードで電気自動車(EV)化が進んでおり、同ショーでもコンパクトカーからセダン、SUVに至るまで多彩なEVが展示された。スポーツカーブランドのロータスはスポーツSUV「エレトレ」、中国の新興メーカーで日本市場に攻勢をかけているBYDはセダン「シール」などを展示した。

一方、会場ではさまざまな体験プログラムも行われた。電動車公道試乗会では国内外9車種の電動車を用意。自動ブレーキや駐車支援システムなどの体験会のほか、会場間の公道を使って自動運転バス、電動キックボードの試乗会も行われた。

地元の販売会社も出展した。輸入車・自動車用品販売を手掛けるホワイトハウス(木村文夫社長)は、フィアット「デュカト」をベースにしたオリジナルモデル4台を展示。テラス機能を追加した「クルーキャブテラス」、本格キャンピングカー「ヴェローナ」など4台を一堂に展示する初めてのショーとなった。

スポーツシートメーカーのブリッドも出展。来場者はホールド性のみならず、快適性も備える高性能シートの座り心地を体感した。子どもや家族連れが楽しめるコンテンツも数多く用意され、終日にぎわいを見せていた。働く車の展示のほか、カーラッピングの体験コーナー、屋外にはアスレチックなどが体験できるキッズランドも開設された。

近い将来の自動車産業を担う高校生向けのプログラムも準備した。愛知県、三重県、岐阜県、静岡県の教育委員会と連携し、工業高校生の社会科見学に名古屋モビリティショーを組み込んだ。また、自動車技術会が主催する学生フォーミュラに出場するマシンも展示。学生自身が説明を行い、ものづくりの魅力やフォーミュラレースの楽しさをPRしていた。

カテゴリー 展示会・講演会
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞11月28日掲載