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2023年11月17日

自動車技術会 「自動運転AIチャレンジ」、障害物配置コースで走行距離競う

自動車技術会(大津啓司会長)は、自動運転のプログラミング技術を競う「自動運転AIチャレンジ2023・インテグレーション決勝大会」を東京大学柏キャンパス(千葉県柏市)でこのほど開いた。5回目の開催となる今回は、決勝に17チームが進出し、障害物が配置されたコースにおける自動運転車の走行距離を競った。中国のソフトウエア企業チーム「IEI_AutоDRRT」が最優秀賞・経済産業省製造産業局長賞を受賞した。

AIチャレンジは、自動車の先進領域で業界をけん引する技術者の発掘、育成を目的に開いている。12日のインテグレーション大会では、ヤマハ発動機のゴルフカート「AR―04」に各チームが開発した自動運転プログラムを搭載し、車両の走行距離を競った。今回は「工場内での自動搬送」がテーマで、道路上に置かれた段ボールを検知して停車できるかや、徐々に狭くなる直角コースをはみ出さずに走行できるかなどの課題が用意された。

決勝には、予選を勝ち抜いた学生チーム7チーム、社会人チーム10チームの合わせて17チームが出場した。最優秀賞を獲得したIEI_AutоDRRTの劉宏剛さんは「開発してきたアルゴリズム(計算手順)が上手く機能した。勝つつもりで参戦したので結果を残せてよかった」と語った。

その他の結果は以下の通り。

▽優秀賞・自動車工業会会長賞=「TLAB」(東京大学大学院所属)▽3位=「UCLab_challengers」(名古屋大学所属)。表彰式は後日行う予定。

カテゴリー 展示会・講演会
対象者 大学・専門学校,自動車業界

日刊自動車新聞11月15日掲載