2023年11月09日
いすゞ 「ワールドサービス技能コンテスト」4年ぶり対面開催
いすゞ自動車は、パシフィコ横浜(横浜市西区)で「第18回いすゞワールドサービス技能コンテスト」を開催した。世界各国・地域の予選を勝ち抜いた33チーム、99人の選手が出場。小型トラック「エルフ」を使った実技と学科で競い、日本代表チームの関東いすゞ(田中隆夫社長、群馬県高崎市)が優勝した。同コンテストは年に1度実施している。直近3回はコロナ禍のためオンラインだったため、対面開催は4年ぶりとなった。
参加チームは、1チーム当たり整備士とコーチの1人ずつで構成。各競技の設問に、連携して取り組んだ。実技はエンジンが作動しない想定で、スキャンツール(外部故障診断機)を使った故障原因の探求や修理の技能、作業手順の正確性などが問われた。
南真介社長兼最高執行責任者は「日本では電気自動車(EV)を投入し、今後は水素や代替燃料の活用なども進めていくことになる。サービスにおいても新たな知識や技術の習得も必要になっていく」と、選手らに呼び掛けた。アフター領域を担当する柳川直彦執行役員(営業部門アフターセールス)も「電動化や安全装置も増えてくる。サービス技術の高度化も今後必要になる」との認識を示した。
同コンテストは整備士の士気や技術力の向上を目的に、2006年から定期開催している。今回は、会場を同社のものづくりサービストレーニングセンター(神奈川県藤沢市)から移し、規模を拡大して行った。
上位の入賞チームと個人表彰は次の通り(敬称略)。
〈団体戦〉優勝=日本、2位=米国、3位=ニュージーランド
〈個人戦〉優勝=川瀨陵平(日本、関東いすゞ)、2位=葛西亨(同)、3位=ハリー・ショウ(ニュージーランド)
カテゴリー | 展示会・講演会 |
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対象者 | 自動車業界 |
日刊自動車新聞11月8日掲載