日産と日立ビルシステム　ＥＶ電力でマンション給水ポンプ動かす実証実験

日産自動車と日立ビルシステム（光冨眞哉社長、東京都千代田区）は、軽電気自動車（ＥＶ）「サクラ」から電力を供給し、マンションやビルの給水ポンプを動かす実証実験を行ったと発表した。停電時にＥＶと「Ｖ２Ｘ充放電装置」を介し、給水ポンプに電力を供給して稼働時間などを確かめた。日立ビルシステムとの実証は今回が３回目だ。

実証に参加した日立産機システム（竹内康浩社長、東京都千代田区）製の給水ポンプを使用し、フル充電から外部給電が可能な水準（残量１０％）まで給電した。実証の結果、２万１１７１㍑の給水（トイレ４２３４回分の水量に相当）ができた。日産と日立ビルシステムは、これまでにＥＶの電力でエレベーターを動かす実証も行っており、このシステムは７月に発売した。