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2023年10月04日

4~9月の国内新車販売台数 15%増の222万台、2年ぶり前年超え

2023年度上期(4~9月)の国内新車販売台数(登録車と軽自動車の合計)は2年ぶりの前年超えとなる222万5928台(前年同期比15・7%増)だった。2桁増は前年実績の反動が主な原因で、コロナ禍前の実績を1割以上、下回る。下期は各社の新型車や「ジャパンモビリティショー2023」による需要喚起効果に期待したいところだ。

完成車メーカーの生産が安定し始め、各銘柄とも受注残の解消が進んだ。自然災害や部品調達難による工場停止が一部ではあったが、影響は軽微にとどまった。5月に新型コロナの位置付けが5類に移行したことも営業活動の追い風になった。

ただ、コロナ禍前の19年度上期(262万1426台)比では15・1%減の水準となる。19年度上期は消費増税前の駆け込み需要もあったが、前年の18年度上期(248万2866台)ベースでも10・3%減だ。

下期に向けて登録・届出ベースでは復調の継続が見込まれる一方、原材料費の高騰やエネルギー高を背景に車両価格の値上げが相次ぐ。消費者の節約志向が強まるなかで、買い替え需要をいかに喚起するかも下期の課題となる。

日本自動車販売協会連合会(金子直幹会長)が2日発表した23年度上期の登録車の新車販売台数は同21・6%増の142万5758台で2年ぶりに前年を上回った。年度上期としては直近20年間で下から6番目の水準だった。全国軽自動車協会連合会(赤間俊一会長)が同日発表した軽の新車販売台数は4年ぶりの前年超えとなる同6・6%増の80万170台だった。軽が現行規格となった1998年以降の年度上期としては下から7番目の販売台数だった

9月単月の登録車と軽の合計台数は43万7493台(前年同月比10・7%増)で13カ月連続のプラス。登録車は9カ月連続の前年超えとなる27万2208台(同12・5%増)。軽は16万5285台(同7・9%増)で2カ月連続のプラスだった。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞10月3日掲載