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2023年9月26日

カワサキモータース 初の電動バイク発売、10月から欧州皮切りに

カワサキモータース(伊藤浩社長)は、カワサキ初の電動バイク「ニンジャe―1」「Ze―1」を欧州を皮切りに10月からグローバルで順次、発売すると発表した。交換式電池を搭載した排気量125cc相当のスポーツモデルで航続距離は72㌔㍍(欧州仕様)。瞬間的に最高出力を高める「eブースト」や、駐輪時などの低速移動時に出力を制御する「ウォークモード」など、電動バイク特有の機能も搭載した。車両価格は欧州仕様も含め非公表。日本でも発売するが、時期は明らかにしていない。

ニンジャe―1はフルカウルスポーツタイプ、Ze―1はネイキッドスポーツタイプの電動バイク。欧州仕様の最高出力は排気量125ccクラスに相当する9㌔㍗(約12・2馬力)/定格出力5㌔㍗(約6・8馬力)。同じスペックで日本で売る場合は原付二種(定格出力1・0㌔㍗以下)ではなく、軽二輪扱いとなる。ただ、日本仕様の出力は明らかになっていない。

交換式電池は、国際標準を目指しているホンダ「モバイルパワーパック」ではなく独自品を採用した。容量は1パック1・5㌔㍗時で2パックを搭載する。電池込みの車両重量はニンジャが140㌔㌘、Zが135㌔㌘。モーターを車体の低い位置に配置することで軽快なハンドリングを実現したという。

eブーストは、通常は時速88㌔㍍(ニンジャ)/時速85㌔㍍(Z)の最高速度を15秒に限り時速99㌔㍍に上げることができる機能だ。ウォークモードは、前進・後退時に速度を制限しつつ、押し歩きをアシストする。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞9月25日掲載