日本自動車工業会（豊田章男会長）が８月３１日に公表した２０２３年（１～６月）の国内生産台数は、４３２万３９７５台（前年同期比１９．０％増）となり、上期として２年ぶりに増加した。各社、半導体不足に伴う部品調達難の影響から脱しつつあることから生産を伸ばした。ただ、コロナ禍前の１９年上期（４９７万台）には届かなかった。

車種別では、乗用車が３７１万８０６５台（同２２．０％増）と、上期として２年ぶりにプラスだった。トラックが３年連続、バスが２年連続でそれぞれ増加した。６月単月は、７６万３４７０台（前年同月比１４．２％増）となり、６カ月連続で前年同月を上回った。

一方、７月の自動車輸出台数は、３９万６７０５台（同１１．１％増）となり６カ月連続で増えた。仕向け地別では、北米（同１８．４％増）をはじめ多くの主要地域で前年同月を上回った。欧州（同３４．４％増）は、６月（同５７．８増）の伸び率に比べ落ち着いた。アジア（同２３．７％減）とアフリカ（同５．９％減）は前年を下回った。

日刊自動車新聞9月1日掲載