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2023年8月30日

富山ダイハツ 高齢者の認知機能検査体験アプリ、無料サービス全国初導入

富山ダイハツ販売(荻原道郎社長)は、高齢者の運転免許更新時の認知機能検査をタブレット端末で試せるアプリケーション「MOGI」を、富山県内の6店舗に導入し、来店客らを対象とした無料体験サービスを開始した。このアプリは、免許更新時の認知機能検査と同様の問題を体験できるもので、日本テクトシステムズ(田中俊郎社長、渋谷区道玄坂)が開発。店舗現場などへの導入は富山ダイハツが全国初という。導入に際し荻原社長は「さまざまな活動を通じて地域で暮らす皆さまの移動の自由を支援していきたい」と述べた。

MOGIのサービス体験実施店舗は富山店(富山市)、富山南店(同)、高岡店(高岡市)、高岡南店(同)、魚津店(魚津市)、砺波店(砺波市)。「高齢者の方やご家族が、認知機能についての認識を共有する場としても活用してもらい、安全運転の実践をサポートできればうれしい」(同)。なお「認知症の人がこのアプリを何度試しても、いわゆる検査慣れすることはない」(日本テクトシステムズ)という。

富山県では、75歳以上の高齢ドライバーが免許更新する際に義務付けられている認知機能検査の検査方法に、タブレット端末を用いた方式が追加されることを受け、日本テクトシステムズが提供するタブレット端末による認知機能検査システム「MENKYO」を全国に先駆けて取り入れた。現在、県警本部や教習所など、県内全ての検査実施施設において、タブレット式での運用が行われている。

また、富山ダイハツは県理学療法士会などと連携し、高齢者の交通事故低減や自立した生活支援を目的とする「健康安全運転講座」を、店舗施設などで定期的に開催している。講座では安全運転のための体力および筋力強化、認知機能維持に向けた指導に合わせて、日本自動車連盟(JAF)富山支部との協力による運転講習、先進安全機能の体験会などを行っている。

カテゴリー 社会貢献
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞8月29日掲載