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2023年8月30日

トヨタ紡織 車室を医療サービスに活用、愛知で実証開始

トヨタ紡織は28日、シート位置などを変えられる車室を医療サービスに活用する実証を医療系IT企業のM-aid(木下水信代表取締役、名古屋市中村区)と共同で始め、車両を報道陣に公開した。すでに、M-aidが愛知県内で実施するオンライン保健指導などで活用している。実用化時期は未定だが、トヨタ紡織としては、行政サービスや移動販売、娯楽などに用途を広げていく考えだ。

トヨタ自動車「ハイエース」をベースとした医療MaaS車両「MedaaS」(メダース)を公開した。医療に用いる車両は検診や患者の搬送など用途ごとにそろえる必要があるが、メダースはシートなどをアレンジすることで、多様な医療サービスを提供できる。1台でさまざまなニーズに対応でき、事業効率や医療アクセスへの向上が期待できる。

トヨタ紡織の車室空間企画領域の山内克仁主査は「およそ1~2分でレイアウトの変更が可能で、さまざまなシーンにマルチに対応できる」と語った。M-aidの木下代表取締役は「すでに町の診療所レベルのことは車両内でできる。今後もサービスを積み上げていく」と述べた。

カテゴリー 社会貢献
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞8月29日掲載