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2023年8月01日

日産 直営の神奈川日産と日産プリンス神奈川、来年4月経営統合

日産自動車は7月28日、連結子会社の神奈川日産(髙木恵一社長、横浜市西区)と日産プリンス神奈川(同、横浜市神奈川区)を2024年4月1日付で経営統合し、新会社「日産神奈川販売」を設立すると発表した。売上高1200億円、販売台数3万台、保有台数50万台の日本最大級の日産ディーラーが誕生することになる。

統合によるスケールメリットを生かし、店舗や人員への投資拡大、利便性向上に向けたリロケーションなどを推進し、県内の日産車のシェア拡大につなげる。

日産子会社の日産ネットワークホールディングス(木俣秀樹代表、横浜市西区)が100%出資で新会社を設立する。本店所在地は神奈川日産の本社がある横浜市西区花咲町。両社合計の店舗数は新車120店舗、中古車18店舗で、従業員数は約2800人。22年度の販売台数はそれぞれ約1万4500台。合算すれば、東京都で店舗展開している日産東京販売ホールディングスの約2万5千台を上回る規模になる。社長や新会社の運営体制などの詳細は、今後詰める。

統合後も店舗数や人員は維持した上で、拠点の大型化や立地の最適化を進める考え。神奈川日産が全国で初めて出店したブランド体験拠点「ハローニッサン」の拡充やショッピングモールへの出店などを通じてブランド力の向上を図る。統合前にも在庫の相互活用や共同のキャンペーンなどで連携を深める方針だ。

現在、両社のトップを務める髙木社長が日刊自動車新聞の取材に応じ、「これまで切磋琢磨して磨いてきた売り方など両社のノウハウを共有し、2社が1社になるからこそできることを進めたい」とスケールメリットを最大化する考えを示した。

今回の統合で日産の連結販売会社は28社から27社になる予定。日産は23年4月に、福岡県の直営2社を統合しており、販社の再編を進めている。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 自動車業界

日刊自動車新聞7月31日掲載