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2023年7月31日

帝国データバンク企業節電調査 猛暑の夏、対策は手近なところから

帝国データバンク(後藤信夫社長、東京都港区)は、夏の電力使用量の削減に関する調査結果を公表した。節電対策を訊ねたところ「こまめな消灯」が全体の67・4%を占め最多だった。「クールビズの実践」(48・0%)や「消費電力の少ない製品・設備の導入」(46・2%)もそれぞれ4割を占めた。こまめな消灯や「空調などの温度設定の見直し」(39・5%)など、取り組みやすい対応策が回答の上位を占めた。

規模別に対応策を見ると、こまめな消灯は、大企業で74・5%、中小企業で66・4%、小規模(零細)企業でも66・7%で、規模を問わず6割以上の企業で取り組んでいる。クールビズは、大企業が70・1%が「実践している」と答えたが、中小企業は44・7%、小規模企業が36・2%と、企業規模によって差があった。

オフィスで設定する夏場の冷房の設定温度は26度(同30・7%)が最も多く、25~28度で全体の約9割を占めた。平均温度は26・2度だった。規模や業界、地域で差はみられなかったという。

政府は、東京電力管内に今年も節電要請を出している。気象庁が20日に発表した1カ月予報によると、全国的に気温が平年より高い見込みで各地で猛暑が予想される。特に今週後半にあたる26日頃からは平年に比べ「かなり高温」になる見込み。同庁は「高温に関する早期天候情報」も出し、「10年に1度レベルの高温になる可能性がある」と注意を呼びかけている。

帝国データバンクは「節電努力は必要だが、安定的なエネルギー供給のみならず、インフレ圧力の抑制につながる早急なインフラ整備が急がれる」と指摘している。7月7~11日までインターネットを通じて調査した。有効回答企業数は1277社。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞7月24日掲載