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2023年7月31日

日刊自連載「世の中に広がってほしいグッドパートナーシップ事業」(13)ShareTomorrow

ShareTomorrow(シェアトゥモロウ、石川憲久社長、東京都中央区)は、小売店舗に移動販売車両と出展スペースを貸し出し、生活者の近くに多種多様な移動店舗を提供する「&MIKKE!(アンドミッケ)」を展開している。生活者の移動に関する課題、小売事業者とスペース所有者の事業継続に関する課題と3者の課題を解決する移動商業プラットフォームとして、地域の活性化などにつなげている。

同社は、三井不動産が2018年に行った第1回社内新規事業提案コンテストで優勝し、新規事業子会社として設立された。商業施設の運営業務を行う中で感じた、商業施設の開発後に町全体に与える功罪について課題を感じたのがきっかけだ。

商店街や路面店の衰退や、住民から見た商業施設との距離感、出店事業者の採算性など、不動産開発だけではないサステイナブルな町づくりを考えた結果、事業化に向けて動き出した。新型コロナウイルス感染症の流行拡大の影響で検討期間が長期化したものの、21年11月に事業を開始した。

近くに店がない郊外だけでなく、買い物体験に不満を持つ人に対し、移動店舗による利便性や楽しみを提供する。小売り事業者にとっては、初期投資ゼロで移動販売を開始することができ、スペース所有者にとっては、有休スペースを有効活用することができるといった3者にとってメリットのあるプラットフォームだ。

「いつもと違うものを近くで気軽に買えるので便利」「リピーターのお客さまにネットでの購入や本店へ来店してもらえた」「管理会社として住民が喜ぶ声が集まってうれしい」などの声が上がっているという。昨年11月には、出店者に場所のみの貸し出しを導入するなど、サービスを拡充している。

カテゴリー キャンペーン・表彰・記念日
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞7月28日掲載