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2023年7月28日

日本自動車輸入組合理事長 23年EV販売、過去最高の2万台超え視野

日本自動車輸入組合(JAIA)の上野金太郎理事長は25日に開いた定例会見で、2023年の輸入電気自動車(EV)の販売台数が、過去最高となる2万台超えが視野に入ったことを明らかにした。EVが伸長している要因として、会員各社のラインアップ拡大や国の購入補助金の効果を挙げた。また、23年下期(7~12月)の市場動向については比較的明るい見通しを掲げ、外国メーカー車市場全体の前年超えにも期待感を示した。

23年上期(1~6月)の輸入EVの販売台数は、前年同期比77・9%増の9239台だった。JAIAによると、輸入EVは現在、16ブランド95車種まで増えているという。

ここ数年、モデル数が拡大傾向にあったこともあり、20年に3千台強だった輸入EVの販売台数は、22年は1万4千台強まで膨らんだ。上野理事長は「年2万台の大台がみえてきた」と、23年の見通しを述べた。足元の好調なEV販売は政府による支援策も追い風となっており、「切れ目のないEV購入補助金が販売の伸びに寄与した」とみている。

JAIAでは輸入EVのさらなる普及に向け、充電設備の充実にも目を向ける。上野理事長は充電器の高出力化や、高速道路上の充電ネットワークの強化に対する働きかけを続ける意向を示した。

下期の輸入車市場の見通しについては「半導体不足などの影響は会員各社でさまざまだが、おおむね回復基調にある」とした。ただ、上期の外国メーカー車の販売台数は同0・6%減の15万3034台で前年実績を割り込んだ。上野理事長は好調なEVが伸びれば「輸入車の市場全体が活性化する」と指摘。この勢いで「コロナ禍前の水準に近づくことを期待したい」と述べた。

カテゴリー 会議・審議会・委員会
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞7月26日掲載